大根を1本丸ごと手に入れた際、まず行うべきは「3分割」です。1本のなかで水分量、甘み、辛味のグラデーションが存在するため、適材適所で使い分けることが大量消費の第一歩となります。
葉に近い「上部」は、日光を浴びて甘みが強く、水分が豊富でシャキシャキとした食感が際立ちます。辛味が極めて少ないため、千切りにして生で食べるサラダや、即席の浅漬けに最適です。
胴体の「中央部」は、甘みと辛味のバランスが良く、肉質が柔らかいのが特徴です。厚切りにしてもスッと箸が通るため、定番の煮物やおでん、じっくり焼く大根ステーキなど、加熱調理の主役に据えるのが鉄則です。
先端の「下部」は、水分が少なく辛味成分(イソチオシアネート)が凝縮しています。このピリッとした辛味を活かし、薬味としての大根おろしや、しっかり味を染み込ませる漬物、汁物の具材として活用すると全体の味が引き締まります。また、剥いた皮も厚めに取っておくことで、立派な作り置きおかずへと変身します。