大豆が「肉」と並び称される科学的な根拠は、その突出した大豆タンパク質含有量とアミノ酸の質の高さにあります。
一般的な精肉(牛もも肉や豚ロース肉など)の水分を除いた固形分あたりのタンパク質割合は約20〜25%程度ですが、乾燥大豆は全体の約35〜40%がタンパク質で構成されています。植物界においてこれほど高密度にアミノ酸鎖を蓄積する作物は極めて稀です。
さらに決定的なのが、体内では合成できない9種類の必須アミノ酸をどれだけバランスよく含んでいるかを示す「アミノ酸スコア」の数値です。大豆は植物性タンパク質でありながら、肉や卵、牛乳と同じく大豆アミノ酸スコア100を満点を記録しています。植物性食品にありがちなリジンやスレオニンの不足が見られず、動物性タンパク質と同等の体内利用効率を誇る点が、他の豆類や穀物と決定的に異なる強みです。
※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2026年」データをもとに編集部作成