お酒を飲めない体質の人だけでなく、「翌朝のパフォーマンスを保ちたい」「クリアな思考のまま夜の社交場を楽しみたい」というポジティブな理由からアルコールを控える人々が増加しています。このソーバーキュリアスの潮流は、食い倒れの街・大阪のバーシーンにも大きな変革をもたらしました。
かつての「ノンアルコールカクテル」といえば、シロップを炭酸水やジュースで割った甘みの強いものが大半でした。しかし現在のモクテル専門店が提供するのは、ハーブやスパイスを自家抽出したノンアルコールスピリッツ、クラフトシロップ、さらには厳選茶葉の水出しなどをベースにした極めて緻密なクラフトドリンクです。
複雑な苦味や奥行きのあるアロマ、心地よい酸味のレイヤーが計算し尽くされており、「お酒の代替品」ではなく「一杯の完成された嗜好品」としての地位を確立しています。お酒を嗜む人と下戸の人が同じカウンターに並び、等しくグラスを傾けられるダイバーシティが、現在の大阪のバーにおける最大の魅力です。