結論から言えば、現在提供されている大阪の中学校給食を「まずい」と一括りに評価するのは明確な誤解です。インターネット上で今も散見されるネガティブな噂の多くは、過去の導入初期に発生したトラブルの記憶が更新されずに残っているケースが大半を占めています。
大阪市ではかつて家庭からの弁当持参が基本でしたが、家庭環境による栄養格差の解消や保護者の負担軽減を目的に、全市立中学校での全員喫食(全員給食)へと舵を切りました。しかし、急ごしらえでスタートした制度設計の歪みが、生徒たちの喫食意欲を削ぐ結果となり、ピーク時には残食率(食べ残しの割合)が約20%から30%近くに達するという異例の事態を引き起こしたのです。
教室のゴミ箱に手つかずの弁当が捨てられる光景が報道され、「大阪の中学給食=まずい」というイメージが全国へと定着してしまいました。この手痛い挫折こそが、その後の大規模な給食改革の引き金となりました。