株式会社ビックカメラが運営する「ビックカメラなんば店」は、関西地区を代表するメガストアだ。最新の家電製品やPC、カメラが所狭しと並ぶ近代的な売り場は、ハイテク空間の象徴と言える。それにもかかわらず、なぜ最新家電が並ぶ場所で不気味な噂が絶えないのだろうか。
家電量販店業界における激しい価格競争や店舗開発の波の中で、古い歴史を持つ土地に近代的な巨大店舗が建造される例は珍しくない。しかし、過去の記憶が強烈であればあるほど、そのギャップが人々の想像力を掻き立てる。ハイテクで明るい空間であればあるほど、その隅にできる「影」や「ノイズ」が不気味に強調されるという心理的メカニズムが存在するのだ。