走行メカニズムにおける最大の相違点は、リアサスペンションの構造にあります。CX-5が「マルチリンク式(独立懸架)」を採用しているのに対し、CX-30は「トーションビーム式(車軸懸架)」を採用しています。
CX-30の乗り心地の評判を調べると、デビュー当初に「荒れた路面でのリアの突き上げ感」を指摘する声が一部で見られました。しかし、その後の年次改良によってダンパーやブッシュの減衰特性が徹底的に磨き上げられ、現在のモデルではしなやかでフラットな乗り味へと進化しています。マツダの最新世代シャシーならではの、ドライバーの意図に素直に反応するシャープなハンドリングはCX-30の大きな魅力です。
一方のCX-5は、車重を活かした重厚でしっとりとした乗り心地が持ち味です。高速道路の継ぎ目や段差を乗り越える際の衝撃吸収性に優れ、ロングドライブでも乗員全員が疲労を感じにくい設計となっています。「ゆったりとした上質感」を求めるならCX-5、「軽快でスポーティな一体感」を求めるならCX-30という明確なキャラクター分けがなされています。