闘病した芸能人が異口同音に語るのが、発症時に襲いかかる「尋常ではない痛み」です。急性膵炎の典型的な初期症状と、放置した場合の恐ろしい危険性を知っておくことは極めて重要です。
・主な初期症状の特徴
みぞおちから上腹部にかけての耐えがたい激痛が突如として現れ、その痛みが「背中を突き抜けるように」広がっていきます(放散痛)。身体を前かがみに丸めると痛みがわずかに和らぎ、仰向けになると激化するのが大きな特徴です。同時に激しい吐き気、嘔吐、発熱などを伴い、市販の胃腸薬や鎮痛剤では全く効果がありません。
・重症化がもたらす命の危機
膵炎が「重症急性膵炎」へと進展すると、壊死した膵組織に細菌感染が起こるほか、炎症物質が血液に乗って全身を駆け巡り、急性肺障害や急性腎不全、敗血症、DIC(播種性血管内凝固症候群)といった多臓器不全を引き起こします。現代の高度な集中治療をもってしても死亡率が決して低くない、非常に危険な救急疾患です。