財務諸表を読み解く際、多くの人が混同しやすいのが「5つの利益」と「限界利益」の区分です。損益計算書における粗利の見方を整理すると、上から段階的に経費が引かれていく構造が明確になります。
特に実務で頻出する比較ポイントは以下の3点です。
① 売上総利益と粗利益の違い:会計用語の正式名称が「売上総利益」であり、ビジネス現場の通称が「粗利益(粗利)」です。両者は完全に同義です。
② 営業利益と粗利の違い:粗利益から営業マンの人件費や広告宣伝費などの「販管費」を引いたものが営業利益です。いくら粗利益が大きくても、過大な広告費を投じていれば営業利益は赤字に転落します。
③ 限界利益と粗利益の違い:限界利益は管理会計の概念であり、コストを「変動費」と「固定費」に分類して計算します。売上原価の中にある工場の固定費(減価償却費など)を引く粗利益とは、コストの分類基準が異なります。