産経新聞出版より世に出た『国力研究 日本経済の底力と成長戦略』は、政策通としての彼女の真骨頂を示す一冊だ。本書で徹底して論じられるのは、経済安全保障という概念が単なるスローガンではなく、国の存亡に直結する生命線であるという冷徹な事実である。
先端半導体、蓄電池、重要鉱物のサプライチェーン確保から、国内での研究開発投資の税制優遇まで、論点は極めて実務的だ。単なる緊縮財政や場当たり的な補助金行政を批判し、国力を総合的に底上げするための投資戦略を明快に説き明かしている。経済界のリーダーたちが本書を事業戦略の参考資料として手元に置く理由もここにある。