個人的な話題が先行しているが、本質的に重要なのは、井上道太氏が今後いかにしてこの花のブランドを進化させるかという点だ。青山フラワーマーケットの御曹司は、花業界を代表する老舗企業の後継者として注目されている。出身地は東京で、生まれ育った環境から自然と花や植物に親しむ生活を送ってきた。家業の特性上、幼少期から業界関係者との交流も多く、花卉業界の動向を肌で感じながら成長した人物だ。
青山フラワーマーケットのパリ店にまで足を運ぶなど、創業家はビジネスの海外展開にも積極的だ。父・英明氏が国内でブランドの土台を固めたとすれば、道太氏の世代が担うのは、その土台の上にどんな未来を描くかだろう。フラワーカフェ、スクール、空間デザインと多角化してきたパーク・コーポレーションが、次の10年でどう変わるか。そのかじ取りを任される若き取締役の動向は、業界内外から注目を集め続けている。
青山フラワーマーケットのコンセプトは「Living With Flowers Every Day」。花を売ることだけを目的にしない、この哲学が世代を超えて受け継がれるとき、青山フラワーマーケットというブランドはさらに深みを増す。御曹司の存在はその象徴でもある。