土屋礼央の知性や感性を紐解く上で、外せない要素が実家の文化的背景です。土屋礼央の父親は、日本を代表する最高峰の日本画家であり、日本芸術院会員や日展常務理事、金沢美術工芸大学名誉教授などを歴任した土屋禮一(つちや れいいち)氏です。
実家は東京都国分寺市にあり、父親だけでなく母親も絵画や芸術に深く携わる環境で育ちました。家庭内には常に絵画の画材や美意識が満ちており、クリエイティブに対する厳しさと自由さを幼少期から体感していたといいます。
都内屈指の進学校である東京都立国分寺高等学校を卒業後、大学進学のレールに乗るのではなく、ストリートミュージシャンとして表現の世界に飛び込んだ背景には、偉大な父と同じ「ゼロから作品を生み出す表現者」としての気概と覚悟がありました。名門芸術家の血筋をひけらかすことなく、泥臭い路上ライブから這い上がってメジャーの切符を掴んだ経歴こそ、土屋礼央の骨太な人間性を形作っています。