ネット裏に陣取ったプロ野球12球団のスカウト陣が一斉にスピードガンへ目をやった。マウンドに立つ注目右腕が投げ込んだ直球は、今大会最速となる154キロをマーク。唸りを上げるストレートと切れ味鋭いスプリットの組み合わせに、相手打線は全くぐうの音も出なかった。
先発として登板し、8回を投げて14奪三振。ピンチを迎えてもギアを一段上げ、三振で切り抜ける圧巻のピッチングを披露した。投球フォームのしなやかさと制球力の高さは、すでにプロ即戦力レベルと高く評価されている。
試合後の会見で本人は「球速よりもチームの勝利がすべて」と淡々と語ったが、2026年ドラフトの目玉としてその価値をさらに高めたことは間違いない。