柑橘類の王様とも呼ばれる「晩白柚(バンペイユ)」は、バレーボールほどの大きさになる圧倒的なスケール感が魅力です。果実があまりに大きいため、「中身がスカスカなのではないか」「どうやって皮を剥けばいいのか分からない」と敬遠されがちですが、正しい見分け方と剥き方のコツを知れば、極上のデザートへと早変わりします。
店頭で美味しい晩白柚を選ぶ際の見分け方基準は、以下の3点です。
1. 手に持った時の「ずっしりとした重量感」
見た目のサイズに対して、持ったときにしっかり重みを感じるものは果汁がたっぷり詰まっています。
2. 果皮のツヤと張り
皮がしおれておらず、きめが細かくハリがあるものを選びましょう。
3. 部屋全体に広がる芳醇な香り
晩白柚は収穫後に「追熟(ついじゅく)」させる果物です。皮から甘く爽快な香りが漂い始めたタイミングが最高の食べ頃です。
晩白柚の果皮は2〜3cmもの厚みがあるため、手だけで剥くのは困難です。包丁を使って以下のステップで剥くと、果肉を傷つけずに綺麗に取り出せます。
まず、果実の上下(ヘタ側とお尻側)を果肉が見えないギリギリのラインで平らに切り落とします。次に、リンゴの皮を剥くように外側の黄色い皮を薄く削ぎ落とすか、縦方向に深さ1cmほどの切り込みを6〜8本放射状に入れます。切り込みに指を差し込んで外皮を剥ぎ取ると、厚い白皮に包まれた果肉の塊が現れます。
最後に房を一つずつ手で割り、厚い内皮(じょうのう膜)をハサミや手で剥いて大粒の果肉を取り出します。果肉はサクサクとした心地よい歯ごたえがあり、酸味と甘みのバランスが絶妙です。なお、残った分厚い白皮はアク抜きをして砂糖で煮詰めれば、晩白柚名物の「砂糖漬け(文旦漬け)」として余すところなく楽しめます。