「超音波加湿器に次亜塩素酸水を入れて部屋ごと除菌する」という空間噴霧については、厚生労働省、経済産業省、消費者庁の合同見解として「メーカーが提示する安全性データおよび有効性データを個別に確認しない限り、人がいる空間での一律の空間噴霧は推奨しない」という基本方針が維持されています。
国際保健機関(WHO)も一貫して「消毒剤の空間噴霧は健康被害を引き起こす可能性があり、推奨されない」との見解を示しています。低濃度(20〜50ppm以下)かつpHが微酸性に精密制御された専用液であっても、喘息やアレルギー体質を持つ幼児・高齢者が吸入した際の長期的な呼吸器リスクが完全にゼロとは言い切れないためです。
一方で、「赤ちゃんやペットがいる部屋でのおもちゃ・粗相の清拭除菌」という使い方に関しては、極めて高い安全性と実用性を発揮します。次亜塩素酸は有機物(排泄物や細菌)に触れた瞬間に瞬時に反応し、塩素臭をわずかに放ちながら水へと戻ります。ペットが舐める可能性のあるフローリングやケージ、乳幼児が口に入れやすいプラスチック製玩具に対し、スプレーしてペーパーで拭き上げる手法は、アルコールのような残留毒性や引火性の心配がなく、優れた消臭・除菌手段となります。