2014 FIFAワールドカップの開幕に合わせ、日本放送協会(NHK)の放送テーマソングとして書き下ろされた本作。従来のNHKスポーツテーマといえば、誰もが親しみやすい爽やかなポップスや温かみのあるバラードが主流であった。その固定概念を打ち破るかのように投入された歪んだギターサウンドと鋭利な歌詞は、当時の音楽シーンと放送界に巨大な衝撃を与えた。
日本サッカー協会をはじめとする関係者やサッカーファンにとっても、この楽曲がもたらしたインパクトは計り知れない。生ぬるい応援ソングを拒絶し、血と汗と涙が交錯する勝負の現場の本質を突いたアプローチ。それはスポーツ中継のあり方そのものに変革を迫る、極めて野心的な試みであったと言えるだろう。