すぺいん亭を語る上で欠かせないのが、アントニ・ガウディの作品群を連想させる息を呑むようなインテリアデザインです。店内の壁面紙面、柱、アーチ、階段に至るまで、色鮮やかな破砕タイルを用いたトレンカディス(モザイク装飾)が施されており、まるでバルセロナのグエル公園やカサ・バトリョの中に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。
驚くべきことに、これらの装飾は職人やシェフ自身が何年もの歳月をかけて手作業で造り上げたものです。ステンドグラスから差し込む柔らかな光、繊細なアイアンワークの装飾、そして中央にそびえる大ドームなど、店内のどこを切り取っても絵になるフォトジェニックな空間が広がっています。料理を待つ時間さえも、美術館を巡っているかのような高揚感に包まれます。