学生時代を過ごした白百合女子大学でフランス語や文学に親しんだ彼女は、言葉の持つ力に対して人一倍繊細な感覚を育んでいた。2003年、激戦の採用試験を突破してTBSテレビへアナウンサーとして入社。同期の中でもひときわ落ち着いた知性と、時に見せる飾らない笑顔は、瞬く間に制作陣の注目を集めることとなる。
当時のテレビ界は、女性アナウンサーに対して「親しみやすさ」と「完璧なアナウンス力」という相反する要素を過剰に求める過渡期にあった。新人時代から現場取材へ積極的に飛び出し、自らの言葉でニュースを咀嚼して伝えようとする彼女の姿勢は、単なる原稿読みにとどまらないジャーナリストとしての萌芽を確かに感じさせていた。