道東エリアの気候を語るうえで絶対に外せないのが、初夏から夏にかけて太平洋から大量に流れ込む「海霧(うみぎり)」だ。地元で「じり」と称されるこの霧は、親潮の冷たい海水と暖かく湿った空気がぶつかることで発生する。釧路地方気象台の観測データによると、特に6月から8月にかけては月の大半で霧が観測され、気温の上昇を著しく妨げる原因となっている。
現地で活動する気象予報士も指摘する通り、気象庁が発表するメッシュ予報やリアルタイムのレーダー画像を細かくチェックすることが、突然の視界不良による交通事故や便の遅延を回避するカギとなる。海沿いから内陸へわずか数キロ進むだけで天候や気温が劇的に変化するため、局地的な気象変化から目を離してはならない。