この話題作のカメラを手掛けたのは、被写体の生命力と瑞々しい素顔を切り取る第一人者である写真家・川島小鳥だ。彼と川口のセッションは、単なる撮影者と被写体の関係を超えた、奇跡的な化学反応を生み出した。
ドキュメンタリータッチの撮影アプローチにより、レンズの前で無防備に笑い、時に物憂げな視線を投げる彼女の息遣いまでもがフィルムに刻み込まれている。計算されたエロティシズムではなく、人間が持つ本質的な美しさと解放感。川島小鳥のカメラワークがあったからこそ、あのセンシティブなカット群は淫靡さに流れることなく、時代の普遍的なアートとして昇華されたのだ。