生ハム原木を最後まで美味しく味わうために欠かせないのが、正しい生ハム原木 保存方法の知識です。生ハムは長期熟成された発酵食品であるため、基本的に風通しの良い涼しい場所(15℃〜20℃前後)での常温保存が基本となります。冷蔵庫に入れると過度な乾燥や結露による傷みを招くため、原則として避けてください。
日々の管理で最も重要なのが「断面の保護」です。カットし終わった断面は、最初に削ぎ落とした外側の黄色い脂身を乗せて覆うか、キッチンペーパーに食用オリーブオイルを染み込ませて塗り広げることで空気との接触を遮断します。その上から通気性の良い清潔なリネンや専用の生ハムカバーをふわりと掛けて保管するのが正解です。
管理中に発生するカビへの対処法も知っておく必要があります。表面に発生する白い粉のようなものは、旨味成分のアミノ酸(チロシン)の結晶や無害な熟成酵母であることが大半です。万が一、緑色や青色のカビが生えてしまった場合でも、肉の内部まで腐敗が進んでいるわけではありません。カビが生えた表面をオリーブオイルを含ませた布で拭き取るか、その部分をナイフで薄く削ぎ落とすことで問題なく食べ続けられます。
なお、開封後の賞味期限・保存期間の目安はおよそ2〜3ヶ月です。風味が落ちる前に計画的に消費していく設計が求められます。