なぜ中国や韓国は沖ノ鳥島の地位を執拗に攻撃するのか。その動機は純粋な法解釈の問題ではなく、地政学および安全保障上の重大な利害に直結しています。
中国にとって沖ノ鳥島周辺海域は、米軍の接近を阻止する防衛ライン「第二列島線」の内側に位置する戦略的要衝です。もしこの海域が日本のEEZであれば、中国の海洋調査船や軍艦が事前の同意なく海底資源探査や軍事目的の測量を行うことは国際法上制限されます。沖ノ鳥島を「単なる公海の岩」と規定できれば、中国海軍は自由に潜水艦航路の開拓や海洋調査を行えるようになります。
皮肉なことに、中国自身は南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島において、満潮時に水没する低潮高地を大規模に埋め立て、滑走路を備えた巨大な軍事人工島を造成しています。自国の露骨な現状変更を棚に上げ、日本の正当な自然島保全を「ずるい」「違法だ」と非難する態勢には、国際社会からも二重基準(ダブルスタンダード)との批判が集まっています。
韓国のネットユーザーやメディアの間でも「日本が不当に海洋権益を拡大している」といった論調が散見されますが、これも竹島問題などを意識した対日牽制の一環という側面が否めません。