昭和42年(1967年)、民家としては沖縄県内で極めて早い時期に国指定重要文化財への指定を受けた。本土の民家とは一線を画す構造は、厳しい自然環境に耐え抜くための技術の結晶だ。これぞまさに琉球伝統建築の真髄と言えるだろう。
強風を受け流すための低めの屋根、台風の暴風雨を食い止める重厚な漆喰塗り赤瓦、そして敷地を囲むフクギの屋敷林。さらに、釘を一切使わずに組まれた柱や梁の構造は、地震の揺れを柔軟に逃す優れた耐震性を備えている。現代の気候変動対策やサステナブル建築の観点からも、学術的な再評価が加速している。