深夜の編集室から漏れ伝わってきた初期編集版のクリップ。そこには、息を呑むような緊迫感に満ちた未公開カットが収められていたという。監視カメラのノイズ混じりの映像越しに、極限状態へ追い詰められた登場人物たちが対峙する緊迫の数分間。関係者の一人は、「テスト試写の段階で何人ものプロデューサーが息を止めた。これまでの邦画サスペンスの枠組みを完全に破壊している」と声を潜めて語る。
流出したプロットの一部によれば、物語は単なる脱出劇ではない。何重にも張り巡らされた心理的な罠と、観客の倫理観を揺さぶる二重三重のトリック。当初の脚本段階でボツになったと見られていた幻のエンディング候補には、主人公の生存そのものを疑わせる凄惨かつ知的な結末が記されていた。制作陣がどこまでその過激なアイデアを本編へ残したのか、議論は尽きない。