多くの国でヒトクローンの作成は法律で禁止されている。日本でも「ヒトクローン技術規制法」によって厳しく罰せられる。しかし、これはあくまで「国内法」だ。どの国の主権も及ばない公海上や、法整備の遅れている発展途上国の孤島で実験が行われた場合、それを止める手立ては実質的に存在しない。
さらに、軍事利用の可能性も排除できない。優れた身体能力や知能を持つ兵士のクローニングは、SFの定番だが、国家の覇権争いの裏で極秘プロジェクトとして進行していても不思議ではないのだ。国際的な監視体制は、すでに形骸化していると言わざるを得ない。