虫歯ができたら削り、金属やレジンを詰める。長年当たり前とされてきたこのサイクルが、実は歯の寿命を確実に縮めていた。厚生労働省が推進する歯科口腔保健のデータを見ても、成人の残存歯数と全身の健康寿命には明確な相関がある。歯を失う二大要因である虫歯と歯周病は、放置すれば全身の血管系疾患や代謝異常にも影を落としかねない。
こうした警鐘を受け、日本口腔衛生学会など専門機関でもセルフケアとプロフェッショナルケアの融合が提唱され続けている。日々の歯磨きだけで防げるトラブルには限界がある。見えないバイオフィルムの除去や歯周ポケット深部の清掃など、日常のデンタルヘルスケアを根本からアップデートする動きが全国的に加速している。