東福岡の黄金期を築き上げた名将・志波芳則総監督が植え付けた「アグレッシブに前へ出る姿勢」と「妥協なき規律」。その哲学は今もグラウンドの隅々にまで息づいている。だが、彼らは過去の遺産に甘んじているわけではない。伝統のサイドアタックに、欧州基準のポジショナルプレーの概念を巧みに融合させているのだ。
単に外側を突破してクロスを上げるだけではない。インサイドハーフがハーフスペースへ果敢に侵入し、相手ディフェンスのマークを混乱させる。ボールを失った瞬間のゲーゲンプレスも徹底されており、敵陣深い位置での即時奪回からゴールを強襲する。伝統と最新戦術のハイブリッドが、ピッチ上で猛威を振るっている。