一連のムーブメントは、ビジネスの現場にも巨大な商機をもたらしている。ベビー・マタニティ産業は、性別判明前のプレママ層を取り込むためのキラーコンテンツとしてこの需要を捉え、専用のギフトセットやオーダーメイドアイテムの開発にしのぎを削る。
街の洋菓子店から大手スイーツブランドまで、特製ケーキの当日配送やアレルギー対応メニューの拡充に注力する。医師から預かった封筒をそのままパティシエに手渡し、依頼者本人も食べる瞬間まで結果を知らないという「完全シークレット注文」に対応する店舗も珍しくなくなった。
イベントプランニング業界もこの波に即座に反応した。ホテルのスイートルームを貸し切ったラグジュアリーなプランや、プロのカメラマンによる出張撮影サービスが人気を博している。かつて出産前の祝い事といえばアメリカ発祥のベビーシャワーが中心だったが、いまやよりドラマチックな起承転結を描けるマタニティイベントとして、確固たるポジションを築き上げた。