日本の歴史において、この相ほどドラマチックな逸話に彩られた手相は他にない。戦国乱世を平定し江戸幕府を開いた徳川家康や、既存の価値観を打ち破り天下統一への道を敷いた織田信長も、この強運の手相を持っていたと語り継がれている。久能山東照宮に遺された家康の手形には、掌を真っ直ぐ横切る筋が刻まれており、歴史愛好家の間でも長年注目されてきた。
掴んだ運は絶対に離さないという意味から「百握り」とも呼ばれ、勝負強さとカリスマ性の代名詞となってきた背景がある。平坦な道を歩むことよりも、逆境や動乱の局面でこそ真価を発揮するエネルギーの象徴だ。
もちろん、赤ちゃんの未来が歴史上の覇者と全く同じ道をたどるわけではない。しかし、歴史の荒波を生き抜いた先人たちと同じ印が我が子の小さな手にあるという事実は、育児に奮闘する親にとってロマンに満ちた励ましとなるだろう。