赤羽のハシゴ酒を語る上で、避けては通れない二大巨頭が存在する。その舞台となるのが、ノスタルジックなアーケードが続く「赤羽一番街商店街」だ。
まず朝一番に目指したいのが、午前中から暖簾を掲げる伝説的居酒屋「まるます家」である。名物の香ばしいうなぎ蒲焼きや新鮮な鯉のあらいを肴に、ジャンボサイズのチューハイ「ジャンチュー」を傾ける時間は至福そのもの。飲酒量に「大瓶3本、ジャンチュー1本まで」というルールが設けられている点も、秩序ある酔い場を守るための粋な計らいだ。
もう一つの絶対軸が、練り物とおでんの老舗「丸健水産」だ。店先の鍋から立ち上る出汁の香りに誘われ、立ち飲みスタイルで熱々のネタを頬張る。出汁を少し残した日本酒カップに温かいおでん出汁を注ぎ、七味を振る「出汁割り」は、ここでしか味わえない最高の締めくくりであり、赤羽文化の象徴と言える。