記憶に新しいのは、主演を務めたテレビドラマ『その女、ジルバ』での圧巻の演技だ。40歳を目前にした主人公が、超高齢熟女バーでの出会いを通して再生していく姿を泥臭く、愛おしく演じきった。放送当時、SNSやメディア上では「姿が激変した」「一瞬誰だか分からなかった」といった驚きと戸惑いの声が交錯した。しかし、それこそが彼女の仕掛けた完璧な役作りだったのだ。
意図的に体重を増やし、肌の質感や立ち振る舞いまで冴えない40歳女性に変貌させた執念。物語が進むにつれて主人公が輝きを取り戻すと、内側から溢れ出る美しさと生命力で観客を圧倒した。単なるルックスの変化ではなく、役に生きる人間の生き様そのものを皮膚感覚で表現してみせる。この圧倒的なリアルさこそ、彼女が作品ごとに大絶賛される最大の理由と言える。