急速な来街者の増加と多様化は、一方で街の秩序維持という課題も突きつける。そこで重要な役割を果たしているのが、地域コミュニティと行政の連携だ。野毛飲食業協同組合は、街の美化活動や客引き防止パトロールを地道に続け、誰もが安心して夜の街を楽しめる環境づくりを主導してきた。
これに呼応するように、横浜市中区役所をはじめとする行政側も、地域の治安向上と健全なナイトタイムエコノミーの活性化を両輪として支援している。歴史あるディープな風俗・酒場文化の魅力を損なうことなく、クリーンで開かれた夜間経済圏をいかに持続させるか。野毛の先進的な取り組みは、全国の歓楽街が直面する課題に対する一つのモデルケースとなりつつある。