赤坂氷川神社の歴史は古く、天慶年間(938〜947年)に創祀されたと伝えられています。現在の地(港区赤坂6丁目)に社殿が造営されたのは、徳川8代将軍吉宗公の命によるもので、享保15年の建立以来、幾多の震災や東京大空襲の戦災を奇跡的に免れ、当時のままの姿を今に伝える貴重な国指定・都有形文化財です。
赤坂氷川祭の最大の魅力は、なんといっても復元された江戸型山車と宮神輿の共演にあります。かつて江戸の天下祭(神田祭・山王祭)で主役を務めていた江戸型山車は、明治以降の電線架設や戦火によって大半が失われました。しかし、赤坂氷川神社には人形や部材が良好な状態で保存されており、NPO法人や地域住民、企業の手によって一本槍九代目市川團十郎、頼義、頼朝などの貴重な山車が次々と修復・復元されてきました。高さ4メートルを超える山車が現代のオフィス街を威風堂々と進む光景は、まさに生きた歴史絵巻といえます。