合流や車線変更で道を譲ってもらった際、ハザードランプを2〜3回点滅させる「サンキューハザード」。多くのドライバーが感謝の気持ちを伝えるために行っていますが、道路交通法上には感謝を伝えるための点滅合図という規定は存在しません。
現状では、サンキューハザードを行ったこと自体で即座に違反切符を切られる可能性は極めて低いとされています。しかし、状況によっては合図不履行や誤認による事故を引き起こす危険性を孕んでいます。
例えば、車線変更直後にハザードを点滅させたまま消し忘れると、後続車は「前方に緊急事態が起きたのか」「右折・左折をしようとしているのか」を判別できなくなります。さらに重大なのは、交差点付近で右折車に道を譲られた際にお礼のつもりでハザードを焚いた結果、直進してきた二輪車が停止合図と誤認してすり抜けを図り、直進車と衝突するようなケースです。こうした事故が発生した場合、本来善意で行ったハザード点滅が事故を誘発した要因として見なされ、過失割合で不利に働くリスクがあります。