ネット上の掲示板やSNS、知恵袋に寄せられる「車内レクの失敗談」を分析すると、良かれと思って始めたゲームが逆効果を生んでしまうリアルな現場の実態が浮かび上がってきます。実際に長距離ドライブを頻繁に行うユーザーへの取材やコミュニティの声を検証しました。
30代のファミリードライバーは当時の様子を次のように証言しています。
「連休の東名高速で40kmの渋滞にはまった際、子供たちが飽きて騒ぎ始めたので、スマホの対戦パズルゲームを渡してしまいました。すると開始からわずか20分で『気持ち悪い、吐きそう』と言い出し、最寄りのサービスエリアまでも遠く地獄を見ました。翌年のドライブからは窓の外を見る『ナンバープレートビンゴ』に切り替えたところ、全員前を向いて夢中になり、酔う子も出ず無事に乗り切れました」
また、20代の友人グループ旅行で助手席を務めた男性の手記にも切実な課題が記録されています。
「運転手が眠そうだったため、難しいなぞなぞを連発したところ、運転手が問題の答えを真剣に考え込んでしまい、車線変更の判断がワンテンポ遅れてヒヤリとしました。頭をフル回転させる難問ではなく、テンポよく直感で答えられる『古今東西』や『好きな曲のイントロ』の方が、運転に支障をきたさず自然に覚醒状態を維持できると痛感しました」
現場の声が物語るのは、「誰一人として置き去りにせず、体調や安全に配慮されたゲームの選定」がいかに重要であるかという冷厳な事実です。