事の発端は、週刊新潮のスクープだった。深夜の東京・六本木。街灯の下で身を寄せ合う男女の姿が、鮮明な写真とともに報じられた。中川郁子氏と、同じ二階派に所属していた門博文氏。二人が交わしたキスは、瞬く間に日本中のワイドショーをジャックした。当時、中川氏は農水政務官。夫である故・中川昭一氏の急逝に伴い地盤を引き継いだばかりの、いわば「期待の星」だった。その彼女が、国会審議の裏で繰り広げた大胆な行動は、有権者に強烈な違和感を植え付けた。
言い訳は通用しなかった。入院、そして謝罪。一連のドタバタ劇は、野党にとって格好の攻撃材料となった。政治家としての資質を問う声は、身内である自民党内からも噴出したのだ。