企業の採用現場もまた、劇的に変化している。かつてのような単純な「大学名による足切り」は減ったとされるが、現実はより巧妙だ。AIを活用した適性検査や、学生時代の実績を重視する「ジョブ型」の採用が普及した結果、中身のない4年間を過ごした学生は容赦なく落とされる。大学のブランド力に頼れないからこそ、学生自身の個人のスキルが問われる時代なのだ。名前だけの学位に、企業は一円の価値も見出さない。
「学歴フィルター」はなくなったのではない。より可視化されにくい形で、厳然と機能している。特に、基礎的な学力や論理的思考力が欠如したまま卒業した学生は、入社試験の初期段階でシステム的に排除されるケースが増えている。大学に行くこと自体が目的化してしまったツケは、就職活動というシビアな現実となって跳ね返ってくる。