世間は彼を「プレイボーイ」と呼び、軽妙なキャラクターとして扱いがちだが、そのバックボーンは驚くほどストイックだ。早稲田大学を中退後、演劇を学ぶためにアメリカ・ボストンへ留学。帰国後は劇団「文学座」に入り、地道な舞台活動で演技の基礎を叩き込んだ。
若い頃の彼は、鳴かず飛ばずの下積み時代も経験している。オーディションに落ち続け、経済的にも困窮する中で、牙を研ぎ続けた。あの軽やかで余裕のある大人の男の演技は、徹底的な基礎訓練と、海外での経験に裏打ちされた確固たる自信があったからこそ生まれたものなのだ。