この驚異的なリアルさを生み出したのは、映画やCMの特殊造形・特撮分野でトップシェアを誇る「株式会社ブラスト」の技術造形部門「ゼペット」だ。彼らが手がける造形物は、従来の着ぐるみが持つコミカルなイメージを一新する。
犬の骨格構造を徹底的に分析し、人間の体が中に納まった状態でも動物らしい自然なシルエットを描くよう計算し尽くされている。特に頭部の制作には膨大な時間が費やされた。口の開閉機構や耳の角度、瞳の奥行きに至るまで、細部へのこだわりが尋常ではない。毛並みには本物の毛皮に近い質感を再現する特殊な合成繊維を採用し、部位ごとに毛足の長さや密度をミリ単位で調整。特撮の現場で長年培われてきたプロの映像制作技術が、この究極のクオリティを支えている。