天達の真骨頂は、気象庁が発表する膨大な数値予報データをただ右から左へ流すのではなく、独自の現場取材と綿密に照合させる点にある。局地的な地形が生み出す風の通り道、ビルの谷間に発生する上昇気流、雲の厚みと日差しの届き方など、自ら足を運んで蓄積したフィールドワークの知見が解説に圧倒的な説得力を与える。
異常気象が日常化する現代だからこそ、警報や注意報の背後にある「目に見えない空気の動き」を可視化して伝える工夫を怠らない。視聴者が過度にパニックにならず、それでいて的確に危険を回避できるよう配慮された言葉選びには、プロフェッショナルとしての深い倫理観が滲み出ている。