なぜ寝起きや湿気の多い日に、髪はライオンのたてがみのように爆発してしまうのでしょうか。その最大の理由は、毛髪内部の水分バランスの乱れとキューティクルの損傷にあります。
髪の毛の主成分であるケラチンタンパク質は、「水素結合」という水分によって結合したり離れたりする性質を持っています。夜に髪を乾かしきらずに湿ったまま寝てしまうと、枕との摩擦でキューティクルが剥がれ落ち、乾燥した空気や寝汗によって水素結合が歪んだ状態で再結合してしまいます。これが頑固な寝癖の正体です。
さらに、日本人の約7割が持っているとされる「くせ毛」は、毛髪内部の水分を吸いやすいタンパク質と吸いにくいタンパク質が不均一に分布しています。そのため、大気中の湿気を吸うと特定の部分だけが膨張し、結果として髪全体が押し上げられて制御不能なボリュームとなってしまうのです。