『ブギウギ』で描かれたUSKのモデルとなったのは、大正時代から続く歴史と伝統を誇るOSK日本歌劇団である。「ブギの女王」として一世を風靡した笠置シヅ子もまた、この劇団の前身である松竹楽劇部でそのキャリアをスタートさせ、激しいラインダンスで脚光を浴びた。本物の歌劇団が積み重ねてきた本物の技術と情熱が、ドラマの背景には色濃く反映されていたのである。
時代を超えて受け継がれるレビュー文化の底力。戦争の影が忍び寄る激動の時代において、人々に夢と希望を与え続けたダンスの歴史的意義が、現代の映像美で見事に蘇った瞬間でもあった。