日本気象協会の気象予報士は、今回の台風がもたらす「風と海」の複合的危険性に強い危機感を表明している。台風の中心気圧が極めて低く維持されたまま上陸・接近するため、猛烈な風が建造物の屋根や外壁を吹き飛ばすだけでなく、沿岸部では潮位が異常上昇する「高潮」の発生が確実視されている。
「高潮は大雨による河川氾濫と重なることで、排水機能を完全に奪い去る」と専門家は指摘する。暴風域に入る前に窓ガラスの補強や飛散物の固定を終えることはもちろん、沿岸や河口近くに住む住民は高潮による浸水域を予測し、早期の避難を完了させなければならない。風が吹き荒れ始めてからでは手遅れになる。