常用薬で脳機能低下?専門家が警告する認知症リスクと薬の盲点

常用薬で脳機能低下?専門家が警告する認知症リスクと薬の盲点

常用薬で脳機能低下?専門家が警告する認知症リスクと薬の盲点について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

高齢者医療の国際的なゴールドスタンダードとして知られるのが、米国老年医学会が策定・更新を重ねる「ビアーズ基準(Beers Criteria)」である。この基準では、高齢者に対して「認知機能低下や転倒のリスクがベネフィットを上回るため、原則として避けるべき医薬品」が厳格にリストアップされている。

国内においても、日本老年医学会が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を発行し、特に65歳以上の患者に対する不適切な多剤併用(ポリファーマシー)への警戒を促している。5種類以上の薬剤を併用している患者では、薬物有害事象の発生頻度が跳ね上がる。

「血圧の薬」「眠れないときの薬」「胃の薬」「頻尿の薬」「アレルギーの薬」。複数の診療科から別々に処方された結果、それぞれの薬剤が持つ抗コリン作用や中枢抑制作用が相乗的に重なり合い、脳を麻痺させてしまうケースが後を絶たない。

井上 凛
Author

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。