相模屋の破竹の勢いは、経済メディアにとっても格好の取材対象であり続けている。テレビ東京の人気ドキュメンタリー番組『カンブリア宮殿』では、斜陽産業を劇的に蘇らせたイノベーターとして鳥越の経営手法が特集され、大きな反響を呼んだ。また、TBSテレビの経済情報番組やニュース特集でも、地方製造業の未来を担うモデルケースとして幾度となくフォーカスされている。
メディアが惹きつけられる理由は明白だ。デジタル全盛の時代にあって、泥臭いものづくりと最先端の工学技術を融合させ、地方から日本全国、果ては世界へと挑むリアリティがあるからだ。スタジオのコメンテーターたちが舌を巻くのは、奇抜なアイデアの裏に隠された、寸分の隙もない製造ラインの合理化と品質への妥協なき執念である。