発車メロディの歴史を語る上で、音源制作を手掛ける株式会社スイッチと東日本旅客鉄道(JR東日本)とのパートナーシップは欠かせない。JR東日本の鉄道事業における安全確保と快適性向上の追求が、現代の洗練されたメロディ空間を形成した。
株式会社スイッチは、駅ホームという特殊な音響環境における「音の聞き取りやすさ」と「不快感の除去」を科学的に追求してきた。発車メロディは単なるBGMではなく、乗降扉が閉まる危険を知らせる合図でもある。そのため、高音域の抜け感や低音の響き、残響時間に至るまで徹底的な研究がなされており、JR東日本の駅空間づくりにおけるインフラとして機能している。