産業医科大学医学部の入試難易度は、私立医学部の上位グループに位置付けられています。大手予備校の最新データによると、産業医科大学の偏差値は河合塾基準で65.0〜67.5を推移しており、私立御三家(慶應義塾大・東京慈恵会医科大・日本医科大)や順天堂大に次ぐ難関レベルです。
特筆すべきは入試方式の独自性にあります。私立大学でありながら一次試験として大学入学共通テストが課されるため、実質的には国公立大学医学部との併願者が大半を占めます。合否を分ける産業医科大学の共通テストボーダーは80%〜84%と極めて高水準であり、国公立医学部の中堅〜上位校を受験する層が滑り止め、あるいは学費減免目当ての本命として競い合います。
一般選抜に先駆けて実施される推薦入試(学校推薦型選抜)も熾烈な争いです。高校時代の評定平均値要件が厳格に定められているだけでなく、小論文や面接において「なぜ臨床医ではなく産業医を目指すのか」という明確な志望動機と使命感が厳しく問われます。入試日程は11月中旬から下旬にかけて推薦入試が実施され、1月中旬の共通テストを経て2月中旬に一般選抜二次試験が設定されるため、国公立前期日程直前の緻密なスケジュール管理が欠かせません。