どれほどド派手なアクションや最先端のSF要素が盛り込まれようとも、芯にあるのは濃厚なヒューマンドラマだ。極限状態に置かれた人間たちの愛憎、葛藤、そして希望。柴崎演出が誇る「人間の生のドキュメンタリー」とも言える泥臭くも美しい描写が、作品全体を強力に牽引する。
独占配信というスタイルをとることで、地上波の尺や規制にとらわれない自由度の高いストーリーテリングが可能となった。制作陣の目論見は明白だ。世界中の観客の感情を激しく揺さぶり、一度見始めたら止まらない「一気見(ビンジ・ウォッチ)」体験を創出することにある。