漫画作品にとどまらず、柴門ふみの鋭い人間観察眼が凝縮されているのがエッセイ作品の数々です。男女の心理差や結婚生活の矛盾、年齢を重ねることの意味をユーモアと冷徹なリアリズムで解き明かしています。
特に『恋愛論』や『女の肖像』などの初期〜中期の著作は、恋愛指南書の枠を超えた「人間関係のバイブル」として読み継がれています。作中や対談で語られる「恋愛は理屈ではない」「男と女はそもそも違う生き物である」という割り切った視点は、迷える読者の心を軽くしてきました。
近年では、シニア世代の生き方や老後のパートナーシップをテーマにしたエッセイも好評を博しており、若い頃の情熱的な恋愛から、円熟期の穏やかな人間愛まで、人生のステージに応じた深い言葉を届け続けています。