国内の電気設備現場で圧倒的なシェアと信頼を獲得しているのが、ニチフ(NICHI FU)とWAGO(ワゴジャパン)の2大ブランドです。両者は同じ差込結線でありながら、設計思想と使い勝手に独自の強みを持っています。
ニチフの代表作である「QLXシリーズ」は、極めてコンパクトなハウジングと明瞭なカラーコード(2極=赤、3極=青、4極=黄など)が特徴です。ジョイントボックス内が過密になる現場でもスペースを圧迫せず、スプリングの挿入力が軽いため、長時間の結線作業でも指頭への負担が少ないという職人の声が多く寄せられています。
一方、ドイツ発祥のWAGOはスプリング接続技術のパイオニアであり、「WGXシリーズ」やレバー操作型の「221シリーズ」で知られています。特にレバー操作型コネクタは、レバーを上げるだけでバネが完全に解放されるため、銅単線だけでなくより線(IV線)や極細線も工具なしで確実に結線可能です。電線の抜き差しを繰り返す試作回路や、将来的な器具交換が想定されるメンテナンス箇所ではWAGOのレバー式が絶大な支持を集めています。