茶色い砂糖は本当に体にいい?三温糖・きび糖・黒糖の真実と選び方

茶色い砂糖は本当に体にいい?三温糖・きび糖・黒糖の真実と選び方

茶色い砂糖は本当に体にいい?三温糖・きび糖・黒糖の真実と選び方について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

「茶色い砂糖なら罪悪感なく使える」「白砂糖を三温糖に変えたから健康的」という言説をSNSなどで頻繁に見かけます。しかし、結論から言えば、すべての茶色い砂糖が白砂糖より健康効果に優れているわけではありません。特に日常で広く使われている三温糖に関しては、「白砂糖と栄養成分はほとんど変わらない」というのが食品科学上の揺るぎない事実です。

なぜこのような誤解が生まれるのでしょうか。認知心理学において「健康ハロー効果」と呼ばれる現象があります。精米より玄米、精白パンより全粒粉パンが好まれるように、「未精製で茶色い食材=自然で健康に良い」という強い先入観が働き、砂糖にも同じ図式を当てはめてしまうのです。

砂糖の健康価値を見極める上で最も重要なのが、製造工程における「精製糖」と「含蜜糖(がんみつとう)」の決定的な違いです。

  • 精製糖(分蜜糖):サトウキビや甜菜の搾り汁から糖蜜(ミネラルや不純物を含む液体)を遠心分離で取り除き、ショ糖の結晶だけを純粋に取り出したもの。上白糖、グラニュー糖、そして三温糖がこれに該当します。
  • 含蜜糖:搾り汁から糖蜜を取り除かず、そのまま濃縮して固めたもの、あるいは糖蜜を適度に残して結晶化させたもの。黒糖、きび砂糖、てんさい糖がこれに分類されます。

「白砂糖は漂白されているから有害」という言説もネット上で根強く流布されていますが、これも完全な誤りです。白砂糖(上白糖)が白く見えるのは、雪や氷の粒が光を乱反射して白く見えるのと同じ物理現象であり、漂白剤などの化学薬品は一切使われていません。極端な言説に惑わされず、製造工程と成分の違いを正しく把握することが不可欠です。

佐藤 大輔
Author

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。